ローカルルールを設けるメリット・デメリット

職場では就業規則が定められていますが、社内のルールがすべて定められているわけではありません。カバーできない部分をローカルルールが補っているわけですが、ルールが徹底し過ぎるとデメリットも生じます。

ローカルルールを設けるメリット・デメリット

ローカルルールを設けるメリット

ローカルルールは従業員のモチベーションを高める仕組みを作り上げるのに大きな効果があります。やる気を高めるには「達成感が味わえる」「自分の存在価値が認められる」「満足できる業務内容」「スキルアップができる」「上司や先輩から褒めてもらえる」などが必要です。ローカルルールで従業員の就業態度や業務に取り組む姿勢を評価したり、スキルアップの制度を規定したりすれば前向きに仕事に取り組めるようになります。効率良く仕事をするためにもローカルルールは欠かせません。
また、マニュアルや作業リストなどで業務の手順やルールを明文化することにより、経験の浅い新人でも業務に慣れているベテラン社員と同じようなレベルで仕事ができるようになります。指導する側もマニュアルに沿って指導するだけなので人数が少なくても精度の高い教育ができます。仕事に対する考え方や価値観が統一していると業務の優先順位が一貫するため仕事も順調にすすみますし、トラブルが起こっても迅速に対応できます。

ローカルルールを設けるデメリット

効率良く仕事をするためにローカルルールは必要ですが、あまりにルールが多いと従業員の行動が制限されてしまうため、窮屈に感じてしまいます。人は誰しも自分の意思で決定し行動したいと思う「自己効力感」を持っています。ルールで締めつけ過ぎるとかえってやる気をそいでしまうだけです。また、ルールに縛られ過ぎると「マニュアル通りに行動すれば良い」と自分で考えることを放棄してしまいます。仕事の効率化のためとはいえ、同じ考え方や価値観を持つ人ばかりの中でマニュアルに沿った行動だけだと組織は硬直化してしまうでしょう。その状態では新しいアイデアや発想は生まれません。

社風にも影響を与える

ローカルルールは社風にも大きな影響を与えます。仕事の基本4項目の中のひとつ、「常に感謝の気持ちを持つこと」は仕事をするうえで必要なルールですが、分かっていても行動できていない場合があります。
感謝の気持ちを持つことを社風として取り入れたかったとある会社では「ありがとう」と伝えるカードを作成し、枚数が評価の対象にもなる、というルールを設けました。評価を上げるためにも積極的に実践していくうちにいつの間にかそれが当たり前になり、「感謝の気持ちを持つのは当然のこと」という社風になったそうです。

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自分に合った転職エージェントを利用する

求人には一般公開されている求人と特定の人にしか紹介されない非公開求人の2種類があります。転職エージェントに登録すると、高待遇の求人が多い非公開求人を紹介してもらえるため、希望条件よりも良い条件で転職できます。

看護業界

特殊なルールが多いといわれている看護業界では決して口に出してはいけない「魔の言葉」があります。多忙だといわれている看護師にとって、比較的穏やかな時間を壊してしまうその魔の言葉は、口に出さず心の中で唱えるのがルールです。

ローカルルールを設けるメリット・デメリット

ローカルルールを設けることで仕事の効率が上がり、業績アップにもつながりますが、締めつけ過ぎるとマニュアルに沿った画一的な考えしか持たなくなります。既存のやり方ばかりで新しいアイデアが生まれないと時代に取り残されてしまうでしょう。