看護業界
専門的な知識と技術を必要とするため、資格がない人が仕事に就くことはできないといわれている看護業界は他の業界に比べて特殊なルールが多いといわれています。
患者に対するローカルルール
ケガや病気など体調に何かしらの不調があるから病院を訪れているわけですが、中には症状が改善せず入院している人もいます。入院して集中的に治療した結果、元気になって退院していく人がほとんどですが、残念ながら死期が間近の人もいます。死期が近い人は体を動かすことが大きな負担になってしまうため、床ずれがおきないように体の位置を変えたり、拭いたりといった処置はなるべく午前中に済ませることが暗黙のルールとなっています。なぜなら日中の方が人手が多いため、容体が急変してもすぐに対応できるからです。
医師に対するローカルルール
最近は電子カルテを導入している病院が増えてきているためカルテの読み間違いはほとんどありませんが、手書きで書くのが当たり前だった一昔前は医師が書くカルテに対するローカルルールが存在していました。中でも多くの看護師が暗黙のルールとして捉えていたのが、「医師の誤字は指摘しない」ということです。人はミスをして学ぶ生き物です。ミスをするのは当たり前のことですが、医師はプライドが高いためミスを指摘してしまうと機嫌を損ねてしまうため、仕事にも支障をきたしてしまいます。漢字やスペルの誤字を見つけても、指摘せずそっとしておくのがルールでした。
いってはいけない「魔の言葉」
看護師は多忙な仕事だといわれていますが、常に動き回っているわけではありません。休憩時間もきちんと決められていますし、入院病棟では緊急性がなければ決められた処置をこなすだけなので、比較的穏やかなペースで仕事ができます。そのようなときは、つい「今日、落ち着いていますね」といってしまいますが、この言葉は看護業界にとって魔の言葉なので「いってはいけない」というルールがあります。
何でもない普通の言葉ですが看護業界ではこの言葉を発した後に、患者さんの容態が急変したり、緊急入院が必要な患者さんが搬入されてきたり、あり得ないインシデントが起きたり、と一気に仕事が立て込んでしまうことが多いため「いってはいけない言葉」として認識されています。そのため、多くの人は直接口には出さずに心の中で「今日は落ち着いているから残業しなくてもすむ」とこっそり唱えているようです。
仕事が落ち着いているとどうしてもその言葉を口に出したくなりますが、その気持ちを仕事が終わるまでぐっと我慢して、仕事が終わってから「今日は平和な一日だった」と口に出すのがルールなのです。
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看護業界
特殊なルールが多いといわれている看護業界では決して口に出してはいけない「魔の言葉」があります。多忙だといわれている看護師にとって、比較的穏やかな時間を壊してしまうその魔の言葉は、口に出さず心の中で唱えるのがルールです。
ローカルルールを設けるメリット・デメリット
ローカルルールを設けることで仕事の効率が上がり、業績アップにもつながりますが、締めつけ過ぎるとマニュアルに沿った画一的な考えしか持たなくなります。既存のやり方ばかりで新しいアイデアが生まれないと時代に取り残されてしまうでしょう。